NECが発売していたLavieLight_PC-BL300/TA6Wはメモリ増設にあたって、その作業が非常に難易度の高い機種でした。
メモリは標準の1GBから2GBへ入れ替えを果たし容量アップには見事成功したものの、その交換作業で発見したmSATAスロットが使用可能かどうか気になってたまりません。
TC-SUNBOWというブランドのmSATA_SSD
こうして気になるままの空きSSDスロットですが、最近ではmSATA規格のSSDは価格も手ごろなですので搭載に挑戦してみることにしました。
容量は32GBです。今では少ない容量として評価されますがメインマシンではないので問題ありません。
SSDのラベルを貼っていない方の面は、ご覧のようにすっきりしていています。
それにしても、この手の格安SSDは初めて耳にするようなブランド名を多く見かけますね。
mSATA_SSDの増設作業
メモリ増設の際には二度としたくないと思った分解作業ですが、あらたな目標により再びバラすことになりました。
二回目ですのでだいぶコツは掴めています。
BIOSの表示をチェック
作業に入る前にBIOSをチェックしておきます。
SSD増設前のBIOSメイン画面ではSSDの表示は見あたりません。
起動順位を設定するメニューではSSDの表記があって、これがこれから増設するSSDにあたる項目のようです。
マザーボードの取り出し
面倒だったマザーボードの取り出しを再度実行しました。
ここが問題のスペースですが形状から判断してmSATAのソケットで間違いないでしょう。
SSDの取り付け
SSDを刺してみるとピッタリでした。付属のネジを使い固定します。
あとはもと通りに組み立てて行くことになります。
増設後のBIOSの起動
mSATA_SSDの増設前は電源投入時にF2キーを押してもBIOSメニューの起動に失敗することが多かった気がしますが、SSDを内蔵してからはスムーズにBIOS画面に入れる気がするのは気のせいでしょうか。
なお、こういった症状の場合は外付けUSBキーボード使ってみる手があるようですが効果のほどはハッキリしません。
BIOSメニューでは、このようにSSDとして無事認識されました。
ここではまだ、2.5inchのドライブは外したままです。
詳細表示を見てみると総セクタ数と最大容量が表示されました。その下のにもいろいろ記載されていますが、このBIOSで設定を変えられるのは32ビットI/Oの部分だけでした。
mSATA増設前に確認した起動順序の設定項目には、「SSD:TCSUNMOW M1 32GB-(S3)」と認識されています。
OSのインストール
公式にはサポートされていないPC-BL300/TA6WでのmSATA使用ですが、BIOSで認識できているのでOSの起動もできそうです。
試してみることにしましょう。
OSには使い慣れたLinux(CentOS6)をインストールしてみました。
インストール途中のメッセージでは「ATA TCSUNMOW M1 32GB」という名称で認識されています。
その後、OSインストールも問題なく終了しましたが、インストールの過程でも感じたのが、HDDと速度があまり変わらない様子です。
気のせいかもしれませんが、普通の2.5inchのHDDをSSDへ変更したときのように体感できるほどの速度差というものが感じられません。
BIOSは最新バージョンでしたので、ハード面で対応できていない部分があるのかSSDの性能が低いのか原因はその辺だと思われます。
ただNEC_LavieLightの型番違いのモデルではmSATAが予め搭載されているモデルが存在しているので当時のスペックではこんなものなのかもしれません。
SSDを搭載したLavieLight_PC-BL300/TA6Wの魅力
私が所有しているマシンNEC_LavieLight_PC-BL300/TA6Wは、ネットオークションでジャンク品と思いこんで落札してみたら新古品に近い美品と言えるものでした。
この機種は2.5inchのHDDが分解せず交換できる機種ですので、Windowsの起動ドライブはすでにSSDへ換装済みになっています。
今では、スペック的に何かと事欠く小型のノートパソコンですが、SSDからのOS起動と安定した動作が確保できれば、そこそこ有能なテキスト入力マシンとしては役立ちます(かなり私的な価値観での話)。
そんな、軽量モバイルマシンのPC-BL300/TA6Wが内蔵で二つのドライブから起動可能であることは、特別な機能を持ったPCを所持しているような所有感に満たされます。
mSATA_SSDは、スロットの場所からして後からのメーカー側でカスタマイズを推奨している部分ではなく、起動ドライブとしての性能もイマイチなパーツですが、古いパソコンへ愛着を持たせるために行った自分なりのカスタムとしては充分に魅力的なものでありました。
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