日本を代表する電機メーカーであるソニーからCLIEの2代目モデルとしてN700Cが登場しましたが、それにやや遅れて発売されたのがPEG-N600Cです。
[no_toc]遅れて登場したN600Cは同じカラーモデルでありながらN700Cに対してはモデルチェンジ版ではなく音楽機能が省かれた廉価版といった存在でした。
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PEG-N600Cの特徴
N600Cにも当然ジョグダイヤルが装備されていましたが、このシリーズからBACKボタンが追加され、ひとつ前のアクションに戻る操作が可能になりました。
ボディカラーのシルバーは、この時代に各社から販売されたノートPCにも良く使用されていた色だったと記憶しています。
もちろん今でもシルバーは小型の電子機器には無難な色として採用されることがありますが、当時のザウルスやWindowsCE機にとっても一般的な色でした。
仕様
主なスペックは次の通りです。
- OS:PalmOS4.0日本語版
- CPU:Dragonball_VZ(33MHz)
- 大きさ:タテ118.5(mm)×71ヨコ(mm)×厚さ16.8(mm)
- 重量:160(g)
- メモリー:8MB(RAM)/8MB(ROM)
- 電源:リチウムポリマーバッテリー
ACアダプタと電源コネクタの形状は初代モデルのS500Cと同じものでしたがクレードルは互換性がない形状です。
クリエN600Cの使用感
SONYのCLIEにもN600Cの後に出されたモデルに厚みを抑えた機種が存在します。
ただ、Palmデバイスの多くがそうであるようにこのN600Cも充分手になじむサイズ感です。
S500Cで気になったカラー液晶の視認性については、このモデルでかなり改善され電源ボタンの長押しがなくても使用時は常時点灯する仕様になっています。ただし、その後のCLIEのラインナップを見るとこの機種もまだまだ発展途上だったことが否定できません。
音楽機能が省かれていたことについて、廉価版だとかビジネスモデルといった言われ方をしていますが、むしろPalmデバイスもつ本来の目的からすれば、むしろ正統派な存在であるとも言えるでしょう。