以前書いた記事でSSD化済みのAspireOneで今度はメモリ増設の作業を実施します。
この機種は他の多くのAtomネットブックと異なりオンボードに512MBのメモリチップを搭載済みでDIMMスロットにさらに512MBのSO-DIMMを差し込んだ状態が標準の仕様になっています。
搭載した1GBSO-DIMM【DDRⅡ533】
今回の増設作業ではメモリスロットのSO-DIMMを標準の512MBから1GBのものへ交換し容量を1.5GBへ変更します。
使用するメモリはDDR2-533の1GBです。
AOA150のメモリスロット
メモリスロットはマザーボードの裏側にあるので分解が面倒な位置です。
左にあるメモリスロットの裏あたりにオンボードのメモリがあります。
詳しくはSSD換装の記事「AcerのASPIRE_ONE_AOA150の内蔵HDDをSSD化 」のページもご覧いただければ分かります。
※なお、パソコンの分解や改造の作業はメーカーからの保証が一切受けられなくなります。
標準の512MB(PC2-5300S)が載った状態のメモリスロットです。これを1GBへ交換します。
新しい1GBのメモリに交換したらマザーボードを元通りに収めパソコンを組み立てていきます。
BIOS表示でメモリ1.5GB
作業が終了したところでBIOSで認識されているか確認します。BIOS画面は電源を入れた直後に「F2」連打でした。
メモリがちゃんと1536MBで認識されていました。
WindowsOSでもしっかり1.50GBと表示されています。
公表値では最大メモリ1GB
このAspireOneAOA150はメーカーの仕様書によればメモリの最大値は1GBまででした。
しかし、メモリスロットに標準で搭載されている512MBのメモリを容量の大きなメモリへ差し替えることによって他社製同スペックのネットブックと同様メモリ容量を2GBまでアップさせることが可能になっています。
チップセットの仕様上メモリの最大値が2GBまでと制限されていて、オンボードの512MBのメモリを無効にできないことから、この機種で2GBのSO-DIMMを増設しても認識はされないようです。
もし1.5GBのメモリ(DDR2-533)が入手可能であれば2GBでの運用が可能と推測されますが、まず1.5GBのSO-DIMMなど製品として存在するかはほぼ期待できません。
今となっては、オンボードのメモリチップは無駄なスペースを使ったにすぎません。開発者側からすれば、そこまで末永く使うことを想定していないというのが正直なところでしょうか。
現在、AOA150(ZG5)にはWindows10をインストールしていますが、カクカク& もっさりなWindows環境が整った状態で部屋のオブジェとなりつつあります。
用途的にはテキストエディタとしてしか思いつきませんが、このデザインネットブックの中では格段に優れているんですよね。
ホントなんでコイツだけメモリ1.5GB止まりなんでしょう。