PEG-TJ37はSONYのクリエ史上でだいぶ後期のほうに登場したモデルです。
[no_toc]そのためか表面を覆うカバーの仕様やカメラ用レンズが背面に装備されているなど現在のスマホのスタイルに最も似ているといって良いでしょう。
横開きカバーが特徴のPEG-TJ37
CLie_PEG-TJ37には標準で持ち歩きのときに液晶画面を保護できるソフトカバーが付属します。
カバーを閉じた状態も開けたときも見た目が今時のスマホカバーのように見えます。
実はこのソフトカバー、表面の劣化が激しく肌触りの柔らかな素材がボロボロと剥がれ落ちてしまいます。
本体が正常に動いているだけでありがたいので、残念ながらカバーの方は先に廃棄することに決定。
手帳カバーのようなスマホカバーもそろそろ廃れ時かもしれませんがSONYは時代の先端を行きすぎていたのかもしれません。
なお、TJ37以降のクリエはこれまたスタイルをガラリと変更したモデルを出し続け最終モデルへと至ることとなります。
機器の仕様
TJ37の主なスペックは次の通り、TJ25との違いは搭載メモリの容量ととカメラ機能でしょうか。
- OS:PalmOS5.2.1日本語版
- CPU:i.MXL Application Processer200MHz
- 大きさ:タテ113(mm)×ヨコ75(mm)×厚さ13.2(mm)
- 重量:145(g)
- メモリー:32MB(RAM)/16MB(ROM)
- 電源:リチウムイオンポリマーバッテリー
CPUに「i.MXL Application Processer」が使用されている点は、先行して発売されたカメラなしモデルの兄弟機TJ25と同じです。
また、TJ37の大きな特徴はデジカメスタイルでシャッターが押せる内蔵カメラでしょう。
デジカメのように撮れるカメラ
TJ37の本体背面にはカメラ用のレンズが配置されています。
このレンズにはスライド式のカバーが装備されていて、持ち運びや通常利用の際に埃や汚れなどからレンズを保護してくれます。
また、レンズのすぐ横にはシャッターボタンが装備されていて液晶画面で確認しながらコンデジのよう構えて写真を撮ることができるのがTJ37のカメラ機能の大きな特徴です。
センタージョグダイヤル
TJ25と同じくTJ37もジョグダイヤルは正面の下側に配置されています。
この場所は、片手での操作を想定していないようですね。
場所が変わっただけでなくバックボタンが廃止されたことで、当時使い勝手が悪くなったと感じたのを覚えています。
ユーザー側としては(バックボタンなどの)良いものは時期モデルに残して欲しいところですが、残念ながら斬新な発想を意識しすぎている開発者の焦りみたいなのをこのころのクリエには感じられます。
また、TJ25のほうはピンクをはじめとして本体カラーが豊富に用意されていてお洒落感を全面に打ち出していました。