Palmデバイスのパイオニア:Palm_m100

PDAの歴史の中でPalm全盛期に、その先駆け的な存在であったのがこのPalm_m100でした。

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自分が初めて手にしたPalmデバイスもこのm100でした。

m100の特徴

Palm_m100は他の機種に比べメモリ容量の少なさがネックでしたが、低価格と乾電池駆動という点に触手が動いたのを覚えています。

赤いフェイスプレートのm100

m100は外装が樹脂製で、本体前面のフェイスプレートと呼ばれるカバーが交換式になっていて、当時様々なデザインのフェイスプレートが販売されていました。

画像はPalm社から発売されていた赤色の純正フェイスプレートです。

仕様

主なスペックは次の通りです。

  • OS:PalmOS3.5日本語版
  • CPU:Dragonball_EZ(16MHz)
  • 大きさ:タテ118(mm)×ヨコ79(mm)×厚さ18(mm)
  • 重量:137(g)
  • メモリー:2MB(RAM)/4MB(ROM)
  • 電源:単4乾電池2本

ベーシックな構成ですが、メモ帳やスケジュール管理などには充分なスペックでした。

m100の使用感

当時多くのPDAは四角い長方形の形をしているのが一般的だった中、m100の底面に丸みを帯びたデザインは特徴的なものでした。

この独特のデザインが片手でホールドしやすいと言うm100の魅力とされていましたが、開発者が西洋人ですので日本人にそのホールド感が評価されたかは難しいところではないでしょうか。

当時m100と並んで上記種で搭載メモリが8MBのm105という機種がが存在しました。また、その後カラー液晶搭載で外装の形が同様のm130が登場することになりましたが、Palm社にとってこのデバイス形状はかなりの自信作だったようです。