ジャンクPCとして入手後に無事初期化を済ませWindowsの起動を確認できたHPのモバイルPC「PavilionTouchSmart 10-e021AU」。
このTouchSmartはコンパクトで持ち運び用には最適なパソコンですが、ハードウェア性能に関しては使い道にセカンドPCを想定したスペックであることは間違いありません。
非力な性能でありながら、そのスリムな筐体ゆえ残された唯一の高速化手段である内蔵HDDのSSD化を実施することにしました。
※当記事は個人の作業記録であって、PCの分解は故障の原因になりますので自己責任で行う必要があります。
目次 非表示
最初に搭載HDDのクローン化
せっかくリカバリーを済ませたところなので、搭載を予定しているSSDへ内蔵HDDのクローン化を施します。
クローン化の為に用意したのは、2.5インチディスクドライブ用のUSB外付けケースです。
本体に内蔵したままの起動ドライブのクローンを外付けドライブに作成するというのは初めての体験です。
コピー元のドライブも取り出してしまってから別なPCでコピーを行うといった作業は何度かしたことがありますが、コピー元のHDDからクローン作成のソフトウェアを動かしてもクローンは作成可能のようです。
素人考えながらコピー中にデータの差分が発生しそうで心配ですが、クローンSSDは入れ替え後にOSをWindows10にアップグレードさせる予定なので問題ないと考えます。
使用したソフトウェアは「EaseUSTodoBackup」のFree版です。ダウンロード時にメールアドレスの登録が必要でしたが、無料なのでこちらを使用しました。
換装予定のSSDをケースに入れノートPC(Pavilion)とUSB接続し、クローン作成ソフトを実行後は作業の完了を待つだけです。
TouchSmartのスペックから考えても、やや時間を要する作業なので、クローン作成中は食事をしたり、風呂に入ったりで時間をやり過ごしました。
クローン化が完了すればいよいよドライブの換装です。作業の行程は単純ですがこの製品は後でケースを開けることをあまり想定してなさそうです。
PC本体を二つ割りに開く
内蔵ドライブをSSDへ交換する際の分解方法は、まずバッテリーを外し背面の見えるネジを全部外します。
左右のヒンジ部の裏にあるゴム足を剥がして、そこある隠しねじも外します。
隠しネジを外すと、ヒンジ部を覆っている樹脂製の小さなカバーが取れます。そしてその中にも、もう一か所ネジがあります。
左右のカバーを外すと、そこに背面とキーボード側(白)を固定している爪があるので、ここから上下に合わせてあるケースを剥がして行くことにしました(ここにあるケーブルを傷つけそうで怖かった)。
ヒンジ部の爪から剥がしはじめ次は側面を上下に分離しますが、ピッタリ食い込んでいて指が痛くなります。また、手順もバッテリー側からは思うように進まないので先に側面を剥がして次にパームレス部へ進む手順で順に浮かせていきます。
本体外周をすべて外すと、キーボード側を持ち上げることができます。写真はマザーボード側です。
キーボード裏はこのようになっています。キーボードのフラットケーブルは繋げたままでも作業は可能でした。
外したほうが安全のような、ケーブルかコネクタを痛めてしまいそうな、どちらのリスクを選ぶか悩んだ結果、余計な行程を増やさないという選択もアリかという判断でこうなりました。
SSDへの換装
既存のHDDは画像のようにマウンタで固定されています。Seagate製の500GBが入っていました。Seagateの2.5インチHDDは初めてみました。
このPCは薄型の2.5インチHDDを採用しているので、交換用には2.5インチ7mmの規格のSSDを用意する必要があります。
今回用意したのはSanDisk製120GBのSSDです。
SSDにマウンタを取り付けマザーボード側の本体に戻したあとは、逆の手順でケースをカチカチとハメ併せていくだけなので簡単です。
ノートPCのHDD換装は過去に何台か経験がありますが、構造が簡単な割にこれほど作業が面倒なケースは初めてでした。
樹脂製の本体にあるツメの数が多いのとこれが強固に食い込んで外れません。
正直二度と分解したくないPCですね。