OSによってはインストール後に済ませておきたい初期設定があります。
Debian10(32bit版)では、インストール後に日本語環境は設定されているようです。
他に環境設定したいと考えaptコマンドを実行しようとしたら、インストールに使用したDVDメディアを挿入するようにメッセージが出ました。
aptコマンドでDVDを参照しない設定
ハードウェアの利用条件によっては、OS導入後のアプリケーションの追加に光学ドライブを使いたい場面もあることでしょう。
しかし、昨今ではネットワークに接続されていることが前提のような操作性は、他の多くのLINUXディストリビューションでも共通のように感じます。
そこで、次の通り/etc/apt/source.listを編集しaptでDVDドライブを読みにいかない設定をします。
# vi /etc/apt/sources.list
#deb cdrom:[Debian GNU/Linux 10.7.0 _Buster_ - Official i386 DVD Binary-1 20201205-12:47]/ buster contrib main
dvd cdrom:[Debian GNU/Linux・・・・・の行頭に#を挿入しコメントアウトします。[ ]内はインストールに用いたイメージによって異なります。
これで、初回の$ sudo apt updateで光学ドライブを要求されなくなりました。
GUI環境にrootでログイン
今回、ハードウェアへDebianをインストールする際に、記録としてインストールの手順をスクリーンショットで保存していましたが、ドライブへ保存したpng画像データがroot権がなければ表示すらできません。
エンジニアの方ならコマンド操作で、画像ファイルをユーザー領域に取り出せたりするのでしょうが、普段からグラフィカル依存のユーザーには気が重い作業だったりします。
非推奨とされていますが、Debian10のGUIでrootにログインするためには/etc/pam.d/gdm-passwordを開いて編集します(編集前にファイルをバックアップ)。
# vi /etc/pam.d/gdm-password
次の記述を#でコメントアウト。
auth required pam_succeed_if.so user != root quiet_success
これでGUIのログインでユーザー名にrootが使えるようになりました。
ちなみにインストール画面のスクリーンショットは/var/log/installerへ保存されています。
rootでのログインは非推奨なので他に必要に迫られることがなければ元通りに戻しておくことにします。